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屋根塗装時にこそセットで設置したい雪止めの役割と効果・種類をご紹介
更新日 : 2024年03月13日
更新日 : 2024年03月13日
大事なお住まいの冬対策。 屋根塗装の際には雪止めの設置も考えてみませんか?
足場を仮設するタイミングでの雪止め設置やメンテナンスがお得です。
屋根からの落雪を防ぐ雪止め金具の役割と効果、そして注意点についてご紹介いたします。
あまもり雪が降らないという地域の方もぜひご検討ください。
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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雪は生活にも悪影響を及ぼします
北海道や東北地方の方にとっては馴染みのある降雪・積雪ですが、関東地方特に平野部に住む方々にとって雪というのは非常に物珍しい自然現象です。
パラっと降るだけであれば喜びを感じますが数㎝でも積もれば交通機関はマヒし事故も多発と、生活が脅かされる事態を招きます。そして思いがけず雪の影響を受けているのはお住まいです。
雪が1m四方で1㎝積もればおおよそ3㎏程の重さになります。これだけであれば大したことはないと思われがちですが数日降り積もれば圧縮し密度を増し更に重く、屋根全体に雪が積もれば数十㎏の負荷がかかった状態が続くことになります。
2018年には東京都心でも4年ぶりに20㎝を超える大雪を観測しましたが、今まで降ることのなかった地域でも降雪が見られるようになりました。
数十kgの負荷がかかったとしても建物自体が潰れてしまうということはありません。しかし雨樋や駐車場・バルコニー等に取り付けられている波板はどうでしょう?重みに耐えられず歪みや落下し補修を余儀なくされてしまいます。
また屋根に積もった雪が滑り落ちてしまうと隣家や歩行者へ危害を加えることになりかねません。
たかが数㎝だとしても危険な事故を起こしかねないのです。そのためいつ降るか分からない降雪に対してもしっかり準備をしておく必要があるのです。
積雪対策で簡単に実施することが出来るのが雪止め金具の設置です。
雪止めは屋根の軒先から45~60㎝程度の場所に取り付けることで、積もり積もった雪の落下を防ぐための部材で雨樋やカーポート、歩行者や隣家への被害を最小限に防ぐことが出来ます。
新築時や屋根工事時に設置されている雪止めは「先付け雪止め金具」、屋根面に後から設置する・追加する雪止めを「後付け雪止め金具」、輪のように穴の開いた瓦を「雪止め瓦」と呼びますが何れも落雪を防ぐ役割を持ちます。
多くのお住まいで使用されている化粧スレート屋根材や金属屋根材にも雪止めを取り付けることは可能ですが、雪止めが設置出来ない屋根もございます。
例えばアメリカではシェア率が高いアスファルトシングル材ですが、屋根材自体が非常に柔らかく積雪荷重に耐えられない為雪止めの設置が出来ません。
また陸屋根では屋根の傾斜(勾配)がほとんどなく雪が滑り落ちる等のトラブルがないため雪止めの設置は不要ですが、排雪方法を考えなくてはなりません。
また近年屋根カバー工法で使用される横葺き金属屋根材(アイジー工業:スーパーガルテクト等)ですと同質雪止めの設置は可能ですが先付け専用ですので、改修時に設置の有無を検討しておく必要があります。
備えあれば憂いなし!お悩みの際には設置をされた方が間違いないでしょう。
種類も化粧スレート屋根材に差し込んで引っ掛けるL型雪止めや羽根付き雪止め、軒先から水平に設置するアングル雪止めなどがあり増設も可能です。
増設する場合は必ず多くのケースで既存雪止めよりも上方に設置するかと思います。というのも軒先から30~45㎝程度の場所は外壁がなく強度に乏しい為積雪によって破損してしまう危険性もあります。そのため雪止めは必ず十分な強度を持つ外壁の上方に設置する必要があります。
また新築住宅以外で雪止めを設置される場合、危険な軒先での作業になりますので足場仮設が必要になるケースが多々ございます。足場仮設を行う際には他に補修が必要な箇所がないか、塗装時期ではないか等を考慮した上でメンテナンスを行っていきましょう。
既に隣家がある土地へ建築される際、建売住宅等には雪止め金具や雪止め瓦が使用されているかと思います。新築時から気を遣う程に落雪による近隣トラブルは多い為、地域の特性や過去の積雪情報を把握した上で屋根改修・雪止め設置をしていくことが大切になります。
雪止めは設置さえすれば落雪トラブルを最小限に抑えることが出来ます。しかしだからと言ってメンテナンスフリーというわけではありません。日々雪止めが取り付けられている屋根は太陽光や雨水、強風に晒されている場所になります。
無料点検に伺った際に雪止めが固定されておらず曲がっていた、皮膜が劣化したことで錆び耐久性に不安を感じる、このような状態をよくお見受けします。
雪止めを十分な強度で本来の性能を維持するためには定期的なメンテナンスを行っていく必要がありますので、簡単にご紹介したいと思います。
現在でこそ雪止め金具にはガルバリウム鋼板製やアルミ、ステンレス製といずれも錆びにくく強度に優れた素材が使用されていますが、築年数が経過しているお住まいでは亜鉛めっき製の雪止めが使用されており、錆が流出し屋根面を汚しているケースをお見掛けします。
見た目を損なうばかりか雪止め自体の強度も低下させてしまいますので、それらを防ぐためには定期的な塗装メンテナンスで錆の発生・進行を防ぐ必要があります。
屋根塗装時には雪止めもまとめて塗装し塗膜保護を行っていきますが、その際にケレン・ペーパー掛け等の下地処理と錆止め塗装を行う事で塗膜の密着性・耐久性も向上し劣化速度を遅らせることが出来ます。
そして屋根塗装を行うことで雪止め設置の下地となる屋根材の寿命を維持することにも繋がりますので、築10年程度で一度、2回目以降の塗装は塗料の耐用年数に合わせ塗り替えを心がけましょう。
雪止め金具の取り付け方は屋根材や雪止めの種類によって異なりますが、最も固定に不安が残るのは化粧スレート屋根材へ設置する後付け雪止めでしょうか?新築の場合は屋根材を葺く工程の中で下地に対して釘やビスで雪止めを固定するのですが、L型と呼ばれる後付け雪止めは屋根材と屋根材の隙間に差し込み引っ掛けるだけの設置方法です。
もちろん屋根材に挟まれているため外れにくくはなっていますがズレを起こしたり屋根材の劣化に左右されてしまったりと問題が生じやすいデメリットもあります。
そのため外れが生じないよう屋根材に取り付けた上でコーキング材を使用して固定も行いますが、数年ごとにしっかり固定されているのかをチェックしコーキング補修・補強を行っていきましょう。
※屋根材に対してコーキング材を多用し屋根材間の隙間を埋めてしまうと、毛細管現象を起こし雨漏りを引き起こす原因にもなってしまいます。あくまで固定や簡易補修程度に使用を抑えましょう。
既に錆が発生・進行し腐食を起こしている場合は塗装を行っても雪止め自体の耐久性が回復することはまずありません。
赤く変色している、変形していることが確認できる場合は足場仮設・塗装メンテナンス等と合わせ雪止め交換を行いましょう。
ここで注目したいポイントは屋根材のメンテナンス方法に合わせた雪止めの素材です。
例えば陶器瓦・和瓦と呼ばれる屋根材は塗装が必要ありません。金具を使用する場合はアルミやステンレスの錆びにくい素材を使用することで今後の錆による汚れや腐食を懸念する必要がありません。
対して化粧スレートや瓦棒屋根材ですと定期的な屋根塗装メンテナンスを行う必要があります。塗装も可能なガルバリウム鋼板製を使用することで雪止め金具と屋根材の色を統一させることが出来ます。
屋根材のメンテナンス方法に合わせた雪止めの素材
定期的な屋根塗装メンテナンスを行う
塗装も可能なガルバリウム鋼板製を使用
雪止め金具と屋根材の色を統一させることが出来る
雪止めの設置方法や種類に関してご説明させていただきましたが、雪止め設置時には更に見ておきたいポイントがあります。
例えば既に雪止めを設置しているにも関わらず落雪トラブルが絶えないとお悩みの方、屋根勾配はどの程度でしょうか?
急勾配ですとある程度積もるとすぐに滑り落ちてしまうため、雪止め金具の性能を発揮できないケースもございます。
緩勾配屋根の場合は必要以上に積もってしまう事もございますのでアングルや増設を検討する必要が出てきます。
また以前は問題が発生したことがないのに、いつの頃からか雪が滑りやすくなってしまったと感じる方はいらっしゃいませんか?その「いつ」に太陽光パネルを設置されたり、屋根材を変更したりといった屋根面の状態を変えるリフォームをされませんでしたか?
太陽光パネルは雪が非常に滑りやすく、また通常の雪止め金具の高さでは落雪をカバーしきれないケースがあります。このような場合は屋根面に金網(ゆきもちくん)の設置や、高さが10㎝程ある太陽光パネル用雪止め(落雪ストップ)を設置する必要があります。
また意識されていない方が非常に多いのですが化粧スレート屋根材(コロニアル・カラーベスト)・セメント瓦・乾式コンクリート瓦(モニエル・スカンジア・パラマウント)は経年劣化によってざらざらとした表面になりますが、屋根塗装を行うと凹凸が無くなるため滑らかな表面に仕上がります。すると以前までは問題が生じなかった屋根材でも雪が滑りやすくなる可能性がありますので、雪止めが設置されていない場合は特に要注意です。隣家がある場合は万が一を考慮した上で雪止めの設置を検討しておきましょう。
雪止め設置・増設工事のみの工事は高い
雪止め金具はホームセンターでも販売されており、決して高価な部材ではありません。また施工方法も難しくはなく「自分でも出来るかも」と思う方もいらっしゃると思います。
確かにご自身で施工できれば最も安価な雪止め設置が可能です。しかし雪止めは上述させていただいた通り軒先から45~60㎝程度の場所で作業を行う事になり、非常に危険なのです。
まずほとんどのケースで足場の仮設が必要不可欠ですし、そのためにはご近隣の方へのご挨拶、道路に足場がかかるケースでは道路占用許可・使用許可の申請も行わなければなりません。
一見簡単そうに見える雪止め設置工事でもやるべきことはたくさんあり、仕事や家事で忙しい中一通りご自身でされるのは骨が折れるかと思います。
そこで足場仮設工事が必要な補修工事を行う際、屋根塗装・外壁塗装を行う時期にまとめて雪止め設置を実施されるのがお奨めです。メンテナンスをまとめることで足場仮設費用の削減、ご近所様とのトラブル回避を図ることが出来ます。
街の外壁塗装やさんは住宅塗装はもちろんのこと雪止め設置や屋根材の補修、塗料の特徴や今後チェックしておくべき注意点もあわせてメンテナンスをご提案させていただきます。
点検・お見積りは無料ですので塗装業者と屋根業者に依頼するのが面倒だと感じる方、他業者との相見積もりで適正な費用を把握したい、外装リフォームを一業者に任せたいと考えられている方はぜひお気軽にご相談ください。
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降雪・積雪によってカーポートの屋根や雨樋が負荷に耐え切れず破損してしまう、そのようなトラブルを防ぐことが出来るのが雪止めです。
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雪止めは屋根材に合わせて後付けも可能ですが設置出来ない屋根材がある他、施工のタイミングが限られることがありますので、予め屋根仕様や屋根材の特徴を把握しておきましょう。
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雪止め設置後は性能を最大限発揮できる状態を維持することが重要です。定期的な塗装やコーキング補修、必要に応じた交換工事を検討しましょう。
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屋根リフォーム・メンテナンスを行う事で雪への対策を変える必要が出てくるケースもあります。生活の変化に合わせた雪止めの変更・増設で落雪を防ぎましょう。
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雪止め工事は大変危険ですので必ず専門業者にご依頼ください。本格的な降雪シーズンに入る前に信頼できる業者に工事を依頼し雪対策を講じていきましょう。
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