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セメント瓦やモニエル瓦は塗装が必要!時期と費用・注意点は?
更新日 : 2023年02月28日
更新日 : 2023年02月28日
瓦の中にも定期的に塗装をしなければならないものがあることをご存知でしょうか。それがセメント瓦やモニエル瓦です。
また、セメント瓦やモニエル瓦の塗装には大きな注意点があり、間違うと塗装工事が失敗に終わってしまうことがあるのです。
・我が家の瓦も塗装が必要?
・セメント瓦のメンテナンスはどうしたら?
という方へ、セメント瓦・モニエル瓦のメンテナンスと、塗装時には絶対に確認しておきたい注意点について解説します。
【動画で確認「セメント瓦・モニエル瓦の塗装注意点」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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【動画で確認「セメント瓦・モニエル瓦の塗装注意点」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
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一般的に塗装シーズンと言われる春と秋。近所で足場が立ち、屋根塗装している様子を見かけることがありますね。
「うちは屋根塗装が必要でない瓦屋根で良かった」
「塗り替えするにしても外壁塗装だけで住むから、屋根塗装分の費用が浮いてお得」
そう思っていらっしゃらないでしょうか?
粘土から造られた瓦は塗装の必要がない上に、非常に耐用年数が長く、寿命は50年とも100年とも言われています。現に日本には約1400年前に造られた瓦が現役で使われている建物もあるのです。
しかし、瓦と呼ばれる建材の中にも塗り替えをしなければならないものがあります。それがセメント瓦やモニエル瓦です。
セメント瓦とは?
セメント瓦とはその名の通りセメントを主成分としています。粘土瓦より製造しやすく価格も低かったため、特に30年以上前に流行し新築でよく使われました。セメントに繊維を混ぜ込み、成型して着色した屋根材で厚型スレートと呼ばれることからも分かるように、同じ素材の薄いスレート(カラーベスト・コロニアル)に近い性質を持っています。そのままでは水を吸ってしまう素材のため、塗装をすることによって防水性を高め、表面を保護してあげる必要があるのです。
葺き替えが必要な時期でもある
セメント瓦は30年以上前によく使われた屋根材と書きましたが、同時に耐用年数も30年ほどです。また瓦の下の防水紙も20~30年程度が耐用年数です。
すでに築年数が長く、特にこれまで屋根メンテナンスをされてこなかったセメント瓦屋根はそろそろ葺き替えが必要かもしれません。
今後も長く住み続けるなら多少費用をかけてでも、屋根葺き替えで一新してしまう方が安心です。無料点検にて屋根の状態を確認し、より良い工事をご提案いたします。
塗装が必要なセメント瓦・モニエル瓦かそうでないかは見た目で判断できます。屋根の上ではよく見えないこともありますから、そのときは無理をせずに街の外壁塗装やさんまでご相談ください。
塗装が必要!セメント瓦やモニエル瓦の特徴
☑ 角が角ばっている☑ デザイン性が高いものが多い
☑ 表面がゴツゴツしている
☑ 塗装が剥がれている、色褪せている
粘土瓦との最大の違いは断面や角が角ばっていること。
また、意匠性に富んだものも多く、表面にラインなどの装飾がなされているものも多い。他の特徴として粘土瓦より大きいものが多いです。
セメントなので、粘土瓦と比べ表面がゴツゴツとしていて、表層の塗装が傷んでくると一層ざらざらとしてきます。
そして、塗膜が劣化するので経年で色あせてきます。こういった特徴がある瓦はセメント瓦かモニエル瓦なので、定期的な塗装が必要になります。
塗装の必要なし!粘土瓦全般の特徴
☑ 角が丸みを帯びている☑ 釉薬瓦は表面がつるつるとしている
自然界に存在する粘土を捏ねて成型し、窯で焼いたもの。釉薬をかけて焼いた釉薬瓦、焼いた後に燻したいぶし瓦、そのまま焼いた素焼き瓦がある。
粘土瓦は表面を保護するための塗装は必要ありません
基本的にどの瓦でも断面や角が丸みを帯びているのが特徴。特に、釉薬瓦は表面がつるつるしていて色が鮮やか。釉薬瓦のうわぐすりを掛けていない裏面と素焼き瓦は赤茶色をしている。いぶし瓦は薫化させて色をつけているので、瓦の中までその色が染み込んでおり、割ってみると中まで黒いのが分かる。
こちらは焼き物のお皿などと同じく、塗り替えをしなくても問題ありません。経年での変色もありますが味わい深いものになってきます。
セメント瓦の適切な塗装メンテナンス時期は15~20年頃と言われます。
しかしセメント瓦が一番よく使われたのは30年以上前。長年お手入れをせずに色褪せているセメント瓦のお住まいは今でも見かけます。
もちろん、定期的な塗装で現在もきれいに使い続けていらっしゃるお住まいも多いです。
屋根が塗装の必要なセメント瓦・モニエル瓦だという場合、早めに点検をご依頼ください。
☑ 色褪せ、塗装の剥がれ
☑ 表面のざらつき
☑ 苔の発生
などが見られたら塗装の時期です。
セメント瓦とモニエル瓦も主成分はセメントであり、塗膜が薄くなってくれば、容赦なく水が染み込んできます。水が染み込んでくると、そこにセメントの成分であるカルシウムが溶け出し、外部に流出していきます。成分であるカルシウムが流出していくと、それだけ内部はスカスカになりますから、どんどん強度が落ちて脆くなっていくのです。つまり、それだけ割れやすくなります。
セメント瓦とモニエル瓦は新品であっても、粘土瓦のような強度はないと言われています。その強度が落ちていくのですから、これは問題です。防水性は塗装によって回復させられますが、流出したカルシウムを元に戻すことは不可能です。長持ちさせようと思ったら、その前にメンテナンスすることが大前提になるのです。
瓦屋根共通のメンテナンス どんな瓦屋根にも漆喰の補修は必要です
粘土瓦であっても、セメント瓦やモニエル瓦であっても、瓦を固定し、支えているのは漆喰です。漆喰は定期的にお手入れが必要になります。漆喰の耐用年数は十数年と言われていますから、屋根塗装の度に点検してあげれば安心です。
また、現在では漆喰を使わない棟瓦の固定方法も普及してきました。軽量のハイロールという樹脂製のテープで覆った補強木材に棟瓦を固定する方法です。仮に棟の長さが40mとすると、従来の工法よりも約650kgの軽量化が可能となります。棟瓦のずれや崩れに対して強くなるだけでなく、耐震性も大きく向上します。耐用年数も長くなるのでお勧めです。こういったメンテナンスも街の外壁塗装やさんにご相談ください。
→棟や漆喰の補修についてはこちらから
セメント瓦塗装の費用目安
セメント瓦・モニエル瓦屋根塗装にかかる費用は一般的に40~70万円程度です。
塗装する屋根の面積や塗料のグレード、下地補修の程度などで費用は変わりますから、まずは無料点検・お見積もりをお申し込みください。
セメント瓦を塗装するにあたって、通常の工程を守れば特別なことはありません。十分洗浄をして、状態にあった下塗り材を使用し、中塗り・上塗りで仕上げることで、吸水し始めたセメント瓦の防水性を復活させることができます。
しかし、屋根に使われているのがセメント瓦ではなくモニエル瓦だったら、塗装には注意が必要なのです。セメント瓦と思い込んで間違った塗装をしてしまうと、すぐにはがれるなどの施工不良を起こしてしまいます。
セメント瓦とモニエル瓦の違い
セメント瓦とは前述のとおりセメントを主材にした瓦です。モニエル瓦も成分として大きく違いはないのですが、表面に施された塗装に違いがあります。モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる厚い着色層があり、そのおかげでセメント瓦よりも塗膜が長持ちするとされていました。ところが、このスラリー層がやっかいで、上から塗り替えを行ったとしても、後々スラリー層とともに塗膜が剥がれてしまうという事態が起こってしまうのです。
セメント瓦とモニエル瓦の見分け方
ここで改めてセメント瓦とモニエル瓦を見比べてみましょう。よく似ている上にデザインも複数あるので見分けることは難しく思えるのですが、実はある部分に注目すれば簡単なのです。それぞれ瓦の下端、小口と呼ばれる部分に注目しましょう。もう答えは見えてきたと思います。セメント瓦は小口部分がすっきりと滑らかですが、モニエル瓦はかなり凸凹しています。形状やデザインに拘らず、ここを見て判断するのが一番確実なのです。
このため塗装ならなんでもお任せくださいという塗装業者でも、セメント瓦やモニエル瓦となると、施工を断る業者がいます。これはセメント瓦とモニエル瓦でその塗装の仕方が大きく異なるからで、間違えてしまうと極端に耐用年数が短くなったり、すぐに塗膜が剥がれてくるからです。同じ原材料から作られるセメント瓦とモニエル瓦は外観が非常に似ており、混同しやすいのです。
混同してしまうと施工不良が発生します。お客様にご迷惑をかけてしまうので、断っているのです。良心的な業者とも言えるでしょう。問題なのは「瓦が寿命ということをアピールしておけば、後で塗膜が剥がれてきても問題なく処理できる」と考えて、ギャンブルで塗ってしまう業者もいることです。成功すればお互いにハッピーですが、失敗すればお客様だけ不幸になります。
瓦塗装の業者選び
セメント瓦かと思っていたご自宅の瓦はモニエル瓦かもしれません。
そのため、モニエル瓦の塗装だけでなく、セメント瓦を塗装したい場合にも、事前に業者とよく相談しましょう。点検・お見積りご提示時に、瓦の種類をよく確認してくれたか、どんな塗装をしてくれるのかを確認してみてください。
塗装会社のホームページなどでこれまでにセメント瓦やモニエル瓦の塗装経験が豊富にあるかも見るべきポイントです。
そのため、モニエル瓦の塗装だけでなく、セメント瓦を塗装したい場合にも、事前に業者とよく相談しましょう。点検・お見積りご提示時に、瓦の種類をよく確認してくれたか、どんな塗装をしてくれるのかを確認してみてください。
塗装会社のホームページなどでこれまでにセメント瓦やモニエル瓦の塗装経験が豊富にあるかも見るべきポイントです。
高圧洗浄→下塗り→中塗り・上塗り
セメント瓦の塗装は特に難しいことはありません。スレート屋根の塗装や通常の外壁塗装と同じ工程で進め行きます。
外壁や他の屋根と同じように高圧洗浄を充分に行います。積年の汚れが酷い場合は高圧洗浄を繰り返し、行います。天気にもよりますが乾燥はたっぷりと時間をかけて行います。表面が傷んでおり、吸水しやすくなっている場合は念入りに乾かします。
その後、下地がざらざらしているようならフィラー、ざらざらしていないようならシーラーと状態によって下塗り材を変えて、下塗りを行います。フィラーを塗布してもざらつきが収まらないようであれば、さらに下塗りを重ねます。
その後、中塗りと上塗り、仕上げの2回塗りを行います。
高圧洗浄【スラリー層の除去】→下塗り→中塗り・上塗り
もしくは
高圧洗浄→下塗り【スラリー層強化】→中塗り・上塗り
モニエル瓦には表面にスラリー層という特殊な着色層があり、これが塗装を難しくしている原因です。このスラリー層は脆弱で塗料の付着を邪魔するので、簡単に剥がれてしまうのです。
スラリー層を取り除く、もしくはスラリー層を強化して剥がれが起こらないようにする、どちらかを選択するしかないのです。
まずスラリー層を除去する方法ですが、入念な高圧洗浄を行うなどの方法があります。脆弱なスラリー層を強化するにはスラリー強化プライマーを使う方法があります。モニエル瓦は塗膜25年保証という異例の保証をつけていました。それを可能にしたのがこのスラリー層ですから、街の外壁塗装やさんではスラリー強化プライマーを使用することをお勧めします。
高圧洗浄を充分に行った後、スラリー強化プライマーで下塗りを行い、しっかりと乾燥させます。
その後、スラリー層が強化されたか、ガムテープで粘着テストを行います。
スラリー層がテープに着いてこないようなら、中塗りと上塗りに入ります。スラリー層が剥がれてしまったら、再度、スラリー強化プライマーを塗布し、粘着テストに合格してから中塗りと上塗りを行います。
ここまでご説明したように、セメント瓦とモニエル瓦には早めの塗装メンテナンスが推奨されます。吸水してしまうと素材が脆くなってしまいますから、塗膜で防水性を保ち、長持ちさせましょう。
さらに、セメント瓦とモニエル瓦の早めの塗装を推奨するのには別の理由もあります。
セメント瓦・モニエル瓦は手に入らない?
粘土瓦よりもメンテナンスに手間がかかる上に耐用年数は短いということで、セメント瓦の人気は下降し、現在では製造・販売を行っているところも少なくなりました。セメント瓦を新築やリフォームで新たに使用するケースは稀です。現在のセメント瓦がもし割れてしまった場合、差し替えをするとしても全く同じものは手に入らないかもしれません。
早めに塗装メンテナンスをして長持ちさせるのが理想的ですが、塗装の作業中に割れてしまっても差し替えができないため、既に築年数の長いものや廃盤品の場合には葺き替えをおすすめすることもあります。
モニエル瓦は外資系の会社で日本市場からは完全に撤退しています。撤退時、モニエル瓦の在庫は豊富に残されていたらしいのですが、東日本大震災でその倉庫が被災し、ほぼ割れてしまったそうです。新品では手に入ることはまずなく、中古もかなり希少となってしまいました。
塗装以外のリフォーム【屋根葺き替え】
セメント瓦やモニエル瓦には釉薬瓦ほどの耐久性はありません。塗装を繰り返してもだんだんと劣化していきますし、長く塗装せずにいたセメント瓦ならなおさらです。また、瓦の下地になっている防水紙や野地板にも寿命はあります。
既に築年数が経っている場合、経年劣化が激しい場合や、雨漏りなどの問題がある場合には、塗装ではなく屋根の葺き替えリフォームをご案内します。
瓦屋根を劣化したまま放っておくと、台風や地震などで甚大な被害を受けてしまうこともあります。葺き替えは、瓦の塗装に比べ費用は掛かりますが、これからも長く住み続ける予定のお住まいであれば決して無駄なメンテナンスにはならないはずです。
街の外壁塗装やさんでは、屋根や瓦の、そしてお住まい全体の状況を点検し、ご希望も伺いながらベストな工事のご提案をいたします。まずはご相談ください。
令和4年4月1日より、建築物等の解体・改修工事を行う施工業者は、大気汚染防止法に基づき石綿(アスベスト)含有建材有無の事前調査結果を都道府県等に報告することが義務づけられています。
街の外壁塗装やさんでは、基準に則った正しい調査・報告を実施しております。
街の外壁塗装やさんでは、基準に則った正しい調査・報告を実施しております。
セメント瓦とモニエル瓦の実際の塗り替え事例
セメント瓦の塗り替え
セメント瓦の塗装と補修をご依頼いただきました。「築年数が経過しているので、漆喰を含めた補修と屋根塗装をお願いしたい」ということでしたが、漆喰に傷みは見られず、屋根塗装のみを行う結果となりました。傷みが出ていないところにも気を使うお施主様、お家をとても大事にしているという印象を受けました。
点検の様子
多くの屋根材に見られる共通の現象が表面に苔が生えることです。表面がざらざらしている屋根材に顕著な現象で、こちらのセメント瓦の表面にも茶色の苔が生えています。お施主様は傷み具合をかなり気にしていましたが、築年数からすると苔は少ない方でしょう。お施主様が心配していた漆喰に傷みは見られなかったものの、棟瓦を固定している釘には浮きが出ています。こちらは屋根塗装前に打ち込んでおきます。
セメント瓦屋根への屋根塗装
まずは足場の仮設です。足場によって作業時の安全性と作業性を確保します。そして、高圧洗浄して、塗装をしますのでその飛沫が飛び散らないようにメッシュシートを周囲に張り巡らします。
それほど苔は生えていなかったのですが、高圧洗浄をしたらセメント瓦本来の色に戻りました。工事前、お施主様が「新築時はもっと薄いグレーだった」とおっしゃっていたように、黒かった屋根がグレーの中間色ぐらいの色にもどりました。意外と汚れているものです。
高圧洗浄後、じっくりと乾かしてから、シーラーを塗布していきます。瓦の傷みが少なく、ぬった下塗り剤の吸収の少ない場合シーラー、ざらざらしていて表面の傷みが進んでいる場合はフィラーを使用して下塗りをしていきます。こちらのセメント瓦にはシーラーを塗布しました。
ローラーと刷毛を使用してセメント瓦を塗り替えていきます。傷みが少なかったので、中塗りの段階から高い艶が出ています。これは長持ちしそうです。
上塗りの様子です。とても艶があることが分かります。この程度の時に塗り替えると次の屋根塗装までの時間も長く取れますし、屋根材の寿命も長くなります。遅めのリフォームやり早めのリフォームの方がメリットは多いのです。
上塗りが終了したら、セメント瓦の屋根塗装の完了です。
竣工 セメント瓦への屋根塗装
セメント瓦も廃盤となっている製品が多く、割れたりしますと代替製品を探すのがかなり難しくなる時があります。漆喰詰め直しや屋根塗装を定期的に行い、できるだけ長持ちさせて挙げましょう。
モニエル瓦の塗り替え
日本人なら誰しも知ってるメジャーなハウスメーカーで建てた築20年のお家です。屋根にはモニエル瓦が使われていました。ちなみにこのハウスメーカー、折板屋根の戸建て住宅なども過去に販売してたようですから、バラエティに富んだ家作りをしているのかもしれません。
点検の様子
モニエル瓦は一般的なセメント瓦よりも強いとされており、塗膜も長持ちすると言われていましたが、さすが築20年ともなると苔だらけです。よく見てみると意匠性として縦にラインが入っています。
苔の他、カビも生えています。ここまで繁殖していると下地にも悪影響が出るのは当然で、おそらく新品時よりもかなり強度は落ちているでしょう。まずは丹念な高圧洗浄が必要です。
屋根塗装
向かって左半分を集中的に高圧洗浄を行いました。表面が滑らかになっていることと、黄色っぽい色が消えていることが分かると思います。普通の高圧洗浄より時間をかけて洗浄しました。
下塗りではモニエル瓦専用に開発されたアステック社のモニエルパワープライマーを浸透させてスラリー層を強化していきます。モニエル瓦の塗装にはスラリー層を除去してしまう方法と強化する方法があります。このスラリー層がモニエル瓦の塗膜の強さでもあるので、弊社では除去よりも強化をお薦めしています。
狭く細かい部分は刷毛、面積が広い部分はローラーと使い分けて中塗りを進めていきます。こうして見てみると苔まみれだったかつての姿が嘘のようです。しっかりと施工すれば、それに答えてくれるように建材が蘇ってくるのがこの仕事の醍醐味ですね。
竣工 モニエル瓦の塗装
セメント瓦とモニエル瓦のまとめ
- ご自宅が瓦屋根という方はどんな瓦が使われているのかを知っておきましょう
- 粘土瓦は塗装不要ですが、セメント瓦とモニエル瓦は必須です
- セメント瓦やモニエル瓦を塗装しないと劣化して強度が低下し、割れやすくなります
- 粘土瓦・セメント瓦・モニエル瓦、いずれも漆喰の補修は必要です
- セメント瓦とモニエル瓦では塗装の仕方が違います
- セメント瓦とモニエル瓦の見分けは難しく、間違った塗装を行ってしまう業者もいます
- セメント瓦とモニエル瓦を見分けるには小口の部分に注目しましょう
- セメント瓦もモニエル瓦も廃盤で手に入りにくい状態なので、長持ちさせるためにこまめなメンテナンスを行ってください
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