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防水工事|ベランダ・バルコニーからの雨漏りを防ぎましょう | 東京の外壁塗装・屋根塗装、塗り替えは街の外壁塗装やさん東東京店へ
更新日 : 2024年04月08日
更新日 : 2024年04月08日
防水工事は、ベランダやバルコニー、陸屋根などお住まいには欠かせない工事です。
防水工事を行わなければ建物の防水性能は失われ、雨水が容易に浸入し雨漏りを引き起こすだけでなく、建物そのものの寿命を大きく縮めてしまうでしょう。
しかし、外壁塗装と比べて防水工事のチラシや広告はほぼ見かけることがありません。そのため、防水工事の重要性が未だ浸透していないのが現状です。
今回は、防水工事の重要性をお伝えすると共に、防水工事の種類や工事の流れについてご紹介いたします。
現代の建築の多様性からも防水工事は必要とされています
現代のお住まいというとプレカットされた建材(予め工場でサイズ通りに加工しておくこと)を組み立てることが多く、ほぼベランダやバルコニーが備えられています。
また、屋根が平らでその上に屋上が設けられたお住まい、ガーデニングを楽しむための広いベランダやバルコニーのある2階、環境に配慮し屋根に太陽光発電を設置したお住まいも多くなってきています。
雨漏りや家屋内部への漏水というと、老朽化が進んだ家と決め付けがちですが、実は前述の現代的なお住まいほど防水工事の必要性が高いこともあるのです。
昔から現在まで、最も標準的なお住まいの形を思い浮かべてください。ほとんどのお住まいは屋根の断面が三角です。
屋根が三角なのには理由があります。雨水がスムースに流れるよう、わざと傾斜させているのです。
雨漏りを防ぐため、防水工事が必要な様々な箇所
平らな屋根(陸屋根)
屋上が設けられるような平らな屋根(陸屋根)は勾配がほぼゼロです。排水のために微妙な傾斜が設けられていますが、三角屋根よりも性能が低いのは見た目通りです。
水が溜まりやすく、雨漏りリスクは高いと言えるでしょう。
ベランダ・バルコニーの床
四方を壁と出入り口に囲まれている上、床面にほぼ勾配がありません。
おまけに内側は日が当たりにくく、水が溜まってしまうと乾きにくい構造をしています。ベランダが広ければ広いほど、雨漏りするリスクは高まります。
太陽光発電を設置している屋根
陸屋根や勾配のある屋根、太陽光発電を設置している屋根もさまざまです。そして問題を抱えているケースも多いのです。
その太陽光を設置した業者はどういった方でしょうか? おそらく、ほとんどが太陽光発電の設置業者でしょう。彼らは防水屋でもなければ、屋根屋でもないので、お住まいの構造について詳しくないのが実情です。
そのため、設置の際に屋根を壊してしまったりすることもあります。
実際街の外壁塗装やさんには、お客様や太陽光発電の設置業者から雨漏りの防水工事を依頼されたことがあります。
屋根は勾配により排水性を高めています
屋根材が植物なので、雨水が染み込みやすい。その分、屋根の勾配を急にして排水性を高めている。
合掌造りに較べると勾配はなだらか。使用される屋根材によっても、最小勾配が定められている。
肉眼では勾配ゼロに見えるが排水のため、若干の勾配が設けられている。
しっかりとした防水処理がされていても、経年で劣化していくのが実状です
防水処理も年月を経れば、だんだんとくたびれてきます。専門的な防水処理であっても、一般的な塗装と同じように劣化していきますし、劣化した塗膜はひび割れなどを起こしていきます。
専用のシートを使って防水している場合でも、それが劣化していきます。
屋根や外壁と同じように、防水も定期的なメンテナンスが必要なのです。お住まいの大敵である水分をシャットアウトしているだけに、忘れてしまうと大変なことになりかねません。
雨漏りと漏水、その原因と箇所の特定は非常に難しい
雨漏りを完全に止めるには、お住まいを総合的な診断した上での判断が必要です。
怪しい部分を見つけたからといって、無闇に補修するのはやめておきましょう。水や水蒸気の通り道を塞いでしまい、余計に悪化させることもあります。
防水の基本は貼るか塗る、さまざまな防水方法
防水方法 |
主な用途 |
|
シート防水 |
防水性のあるシート(ゴム、 塩化ビニール)を防水する箇所に張り、重ねていく。 |
一般的な住宅の陸屋根や屋上 |
ウレタン防水 |
ウレタン樹脂を液状にしたものを塗布し、防水膜を形成する |
一般的な住宅の陸屋根や屋上 |
FRP防水 |
プラスチックをガラス繊維などに含浸させた複合材料 |
一般的なお住まいのベランダやバルコニー |
アスファルト防水 |
アスファルトをコーティングしたり、含ませたシートを重ねていく |
大型ビルやマンションなどの広い陸屋根や屋上 |
どの防水方法でも危険信号はほぼ共通です
排水不良
水を貯めるように造られてはいませんので、溜まってしまうとさまざまなな部分に悪影響を及ぼします。
建物内に漏れ出した場合、雨漏りの他、各部の腐食・劣化を起こします。
表面の浮きや波打ち
主にシート防水で見られる症状です。表面に変化がなくても、踏むと変形したりする場合はその下の防水シートが弱まっています。
ひび割れや裂け
防水シートや防水層にひび割れや裂けが発生すると、雨水がその下へと浸入します。
植物の繁殖
アスファルトやコンクリートから目を出す草花を見れば分かるように、植物の芽や根は非常に強く、コンクリートをも破壊して伸長していきます。
表面や外壁、防水層を破壊するだけでなく、躯体そのものを損壊させてしまうことも。
表面の荒れ・色褪せ
防水層を保護している表面の保護機能が低下してきた証拠です。
このままでは防水層に直接、紫外線があたるため、劣化が早くなります。
表面の傷
表面だけでなく、防水層にも傷がつき、防水シートなどが破れているケースもあります。
歩行や風雨による磨耗、強風による飛来物などが原因です。
重い植木鉢を倒したり、引きずったりした場合にも起こりえます。傷の大きさと深さによって、補修方法が異なります。
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一般的なお住まいのベランダ・バルコニー向けのFRP防水とウレタン防水による通気緩衝工法をご紹介します。
ベランダの下のお部屋を中心に雨漏りしているということです。お部屋も見せていただきましたが、結構な雨染みができていました。
雨漏りの状況から、どうも原因はベランダにあるようです。ベランダの方を入念に点検していきます。許可をいただき、人工芝を移動させます。
ベランダはシート防水が行われていましたが、経年により劣化が見られます。ところどころ、穴が開いており、裂けている部分もあります。
状況的に見て、ここから雨水が浸入し、雨漏りを起こしているのは間違いないようです。室内の雨漏りしているとなると、防水層を一から作り直した方が良いでしょう。
これまでの防水層を撤去していきます。防水層といってもシート防水の場合はシート自体が防水層となっており、その上に太陽光による劣化を防ぐ、トップコートが塗布してあります。
下地にも穴が開いていました。これではどんどん雨水か室内へ入り込んでしまいます。このように表面を見ただけでは分からないことも多いのです。
構造用合板を敷き詰めて下地を作ります。採寸した寸法通りにカットしたものを隙間無く敷き詰めていきます。頑健な防水層をつくるためにも下地作りは重要な工程です。
立ち上がり部分にも合板を敷き詰めていきます。この後、防水性を高めるために垂直の内角部分に面木(直角二等辺三角形の断面を持った当て木のようなもの)を入れます。
下地の構造用合板の継ぎ目にシーリングを施し、隙間をなくします。その後、下地とガラスマットとポリエステル樹脂の密着性を高めるためにプライマーを塗布します。
プライマーを塗布したら、ガラスマットを敷いていきます。立ち上がり部にも密着させ、構造用合板を敷いた部分、すべてに行き渡るようにします。
ガラスマットの上にポリエステル樹脂を浸透させ、防水層を形成していきます。この時、気泡が入ってしまいますと、樹脂が硬化した時に強度が落ちてしまいます。
気泡処理を行いながら、ポリエステル樹脂を浸透させていきます。根気よく、気泡処理を続け、強度を落とさないよう最新の注意を払います。
防水層を厚く、頑健にするため、トナーを入れたポリエステル樹脂を塗っていきます。トナー語源は英語のトーンで粉末状のインクを指しています。
画像で確認できるようにまだガラスマットの繊維が見える状態です。繊維が目立たなくなるよう防水層を厚くし、表面を滑らかにすることができます。
ベランダやバルコニーは人が歩くので防水層を保護するためにもトップコートを塗布します。トップコートは数回、塗布します。
排水口にカバーをつけたら、FRP防水工事は完了です。これで雨漏りの原因とは無縁のベランダになりました。末永く、安心してお過ごしください。
通気性のあるシートの上に湿気を逃がす脱気筒を取り付け、その上にウレタンを塗布する防水工事です。湿気を逃がす脱気筒によって防水層のウレタンによって閉じ込められてしまった水分を逃がすことができます。防水層の膨れや剥がれの防止効果が高いのが特徴です。
雨水の浸入を防ぐために使われていたシートとそれを固定していたブロックとロープを撤去し、溜まっていた泥も片付け、清掃していきます。
清掃が終わりましたら、次は高圧洗浄です。床だけでなく、壁(立上がり)の部分も汚れも落としていきます。いつ見ても、高圧洗浄の威力は凄まじいものがあれます。
継ぎ目に充填されていた目地材を撤去します。その後、モルタルで下地を整えていきます。ざらざらとしていた表面がモルタルで大分フラットになりました。
バックアップ材を目地に挿入していきます。プライマー塗布して、コーキング材を充填し、平らに均していきます。これで下地作りは完了しました。
これまで排水口の位置に設置しますが、より雨水を流しやすくするため、微調整を行います。穴とドレンの隙間から漏水し、雨漏りに繋がっているケースにも気をつけなければなりません。
通気緩衝シートの張り付けには専用ボンドを使用します。専用ボンドを塗布した上に通気緩衝シートを張り付け、付設していきます。
通気緩衝工法の要となる脱気筒です。ここから防水層下の水蒸気を排出し、防水層の膨れと剥がれを防止します。屋上には排水のため、ゆるい勾配がつけられています。水蒸気は上へと移動しますので、一番高い部分に取り付けます。勾配のとの兼ね合いで脱気筒を複数、取り付けることもあります。
ウレタン防水の1層目を塗布します。継ぎ目ができないように、一気にウレタンを塗布しなければならず、スピードと正確さが要求されます。
床面と外壁の立ち上がり(垂直部分)にも目地やクラック補修などの下地処理を行い、プライマーを塗布してウレタン防水を行います。この部分にも2層目のウレタン防水を行います。
2層目となるウレタン防水を塗布していきます。最低でも塗布を2回以上、重ねることによって漏水の心配のない防水層を作り上げます。
ウレタン防水層の保護するためにトップコートを施します。これで通気緩衝工法を併用したウレタン防水は完了です。
弊社スタッフが点検と確認した後、お客様と一緒に最終点検と確認を致します。問題がなければ、現場と周辺を清掃し、保証書をお渡し致します。これで全ての工程が終了しました。
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